平成21年度の遠隔地研修会は日本財団の助成を受け予定通り終了致しました。


平成21年度遠隔地巡回指導実施報告

 今年度の開催地は沖縄県の友声会、北海道の北鈴会、広島県の恵声会の3ヶ所です。
 今年の研修会では、会員さんと指導員を対象とする合同研修会をやめ、指導員のみを対象とした研修を要望された会もありました。全国の喉摘会がこの遠隔地研修事業を上手に活用されておられるようです。
 研修会の最終日には原音発声の獲得が出来た方、発声力が一段と向上された方、長年の課題を解決した方々の明るい表情がとても印象的でした。研修状況は次の通りでした。

沖縄県友声会

  1. 派遣指導員
    3名
  2. 期   間 
    2009年11月3~6日
  3. 場   所  
    沖縄県国頭郡恩納村谷茶 リザンシーパークホテル谷茶ベイ
  4. 参 加 者
    田名会長、延受講者 187名
  5. 総   評

 沖縄県では那覇以外の遠隔地および離島の会員さんは食道発声習得の機会が少ないため、短期間で発声できるEL使用の方が大変多いようです。
 そのため今回の研修では多数のEL使用者が、食道発声の練習に意欲をもって参加されました。また研修初日に全く声の出ない5名の方が熱心な練習により、研修が終わる頃には全員が原音および2音程度の発声に成功されました。
 また、食道再建の指導員が少ないため、これまで発声を諦めていた再建の会員さんもおられたようですが、頸部を手で押さえる事で食道発声が出来ることを理解して頂きました。  今後は田名会長のリーダーシップのもとで、食道再建の方も、EL発声の方もそして離島の皆様も共に食道発声の練習に取り組んでいかれることと思います。


北海道北鈴会

  1. 派遣指導員 
    3名
  2. 期   間  
    2009年11月17~21日
  3. 場   所  
    札幌市真駒内青少年会館 17日、18日
    札幌市保養センター駒岡 19日~21日
  4. 参 加 者
    松永会長、延受講者 84名 
  5. 総   評

 北鈴会は広大な地域に10ヶ所の教室を抱えています。気候的にも冬の寒さと、交通の便の悪さで指導員も会員さんも、充分に教室に通えない環境の悪さがあります。組織としては、会員数は500人、指導員も40人と全国的にも大きいのですが、札幌を除くと1教室の会員は20~30人、指導員は3~5人程です。しかもEL会員が多く、食道発声の指導技術、知識が低いとの事で指導員同士お互いに切磋琢磨する機会が少ないのが現状だそうです。
 そこで、今回の研修では、北鈴会の指導員の発声指導レベルアップになるよう企画されました。その為、従来の声の出ない会員さんを直接指導するのではなく、指導員の指導技術や知識の向上を目指す研修に位置付けました。指導員中心の研修は一過性でなく、永続的に質の高い指導方法の確立等が出来る事を目指しています。


広島県恵声会

  1. 派遣指導員 
    3名
  2. 期   間  
    2010年1月24~28日
  3. 場   所  
    広島市社会福祉センター京都市
  4. 参 加 者
    土居会長、延受講者90名
  5. 総   評

 恵声会は会員130人、指導員は5人程の規模で毎週1回、食道発声の指導を実施しています。今回は、原音の出ていない会員さんとEL発声の方に食道発声の指導、また、指導員の指導力向上研修も実施致しました。研修初日に、会員さんの発声力を確認させて頂き、大きく2つのクラス分けを行いクラス別の個人指導を言葉と身体の動作を加えて行いました。
 身体の動作を加える事で、空気の取り入れと発声タイミングが大変分かりやすくなります。練習では会員さん毎に到達目標を設定しました。原音未発声の会員さんはまずは原音発声の獲得、2~3音発声力の会員さんは5音を安定して発声出来るように、5音発声の方は童話の朗読が出来るまで頑張る事に。指導員クラスの会員さんには、指導員としての基本的な心構えや姿勢。食道再建者と単純喉摘者の指導上の違い、特に経験が必要な誤発声の発見と対処療法等、指導上で大切な知識等を再確認して貰い研修最終日には参加者全員の感想を一言発表して頂きました。