
広大な道東地域を釧路と北見の両教室でカバーしており、片道100キロメートルを超えての参加者も珍しくない土地柄、即発声可能な電気喉頭を選択する会員さ んも多い。研修会は、発声レベル別にクラスを分ける事から始めた。初心クラスは、たまたま当日入会された会員さんも含め短時間で、全員原音の発声から 2~3音迄の連続発声が出来た。また、電気喉頭の使用者で、諦めていた食道発声に再チャレンジされた方は、見事に5音までの発声が出来るようになった。中 級クラス以上の方々や電気喉頭使用者には、個別の悩み相談会を実施、発声指導や日頃不安に思っていた事柄を解消。最終日は、「秋の健康管理と日常生活の留 意事項」と題した講演を行い、異常時の早期発見が如何に大切か認識を深めた。最後に、複数回の手術を体験した方々からの、貴重な体験談の発表も有り、中身 の濃い充実した勉強会が終了した。

3日間で3ヶ所、一日一会場、スケジュール的に非常に厳しく、会員さんにとっても一日だけの指導ということで不十分さはぬぐえないが、銀鈴会の「やさし く、分かり易い食道発声」をテーマに「出やすい言葉を、体でリズムをとりながら一日1000回を目標に練習する」という新美専務の実践指導は、多くの参加 者が大きな刺激を受けたと思われた。
食道発声の研修にもかかわらず、電気喉頭使用の出席者が数名いました。食道発声の良さを説明した効果もあり、電気喉頭使用者全員が今後食道発声の訓練を希望し、今回の遠隔地研修を機会に食道発声に取り組みたいとのこと 。参 加した多くの会員さんから、「パワーを頂き、有意義な研修会でした」、「涙が出るほど感動した話が聞けた」「地方の食道発声発展のためにこのような研修会 を時々開いて欲しい」「クラス別指導の必要性を強く感じ、指導員としての指導も教えられ、新しい発見がありました。」という意見が多々あった。
たった一日で発声のコツをつかみ成果を出せた人も、また多少の成果しか得られなかった人も今回の研修がやる気を起こすきっかけとなり、今後どうやって練習をすればよいかなどの手がかりを掴んで頂けた研修会になった。

予定では4会場だったが、アクシデントのため3会場に変更。京都では同一音の繰り返しによる空気の取り入れの練習。舞鶴では高齢や仕事などの理由により電 気喉頭の使用者が多く、後継者が育っていないため、60代の会員を中心に指導。電気喉頭使用の会員さんから、食道発声に積極的に取り組みたいとの声があ がった。福知山では原音の出ていなかった会員2名が原音の発声に成功、また誤発声の矯正1名などの効果があった。地元の指導員から、指導の方法について銀 鈴会の指導方法を参考に研究していきたいとの声が聞かれた。